血圧が高くなることで、血管に負荷がかかり、動脈硬化や大動脈破裂などの命に関わる事態を引き起こす高血圧は、生涯治ることがない、つまり完治することがないとされています。それというのも高血圧というのは、塩分を取りすぎたり、運動不足であったり、生活習慣が要因となるものなので、治療をした結果として血圧を下げる事ができたとしても、また何かのきっかけで再発のリスクが出てきてしまいます。ただし、高血圧になった理由が、生活習慣ではなく何らかの病気によるものである場合には話が変わってきます。その場合には原因となっている病気を治療することで、高血圧は完治することができるからです。このように病気によって発症している場合を二次性高血圧と呼びます。二次性高血圧の場合には、速やかに病気の治療をしていく事が必要ですが、その際に注意が必要です。生活習慣が原因である本態性高血圧の場合には、降圧剤を投与することで、血圧を下げることが出来ます。しかし、二次性高血圧の倍には、通常の降圧治療をしても効果が出てこないのです。血圧を高める病気としては、腎実質性疾患いわゆる慢性腎不全や腎血管性疾患いわゆる腎動脈狭窄症があります。とりわけ慢性腎不全を原因とするケースが多いのですが、自覚症状がなく気がついたときには手遅れで透析治療をしなければいけなくなります。慢性腎不全を完治させるためには、腎臓を移植させなければいけません。もし、移植ができないということであればやはり二次性高血圧との付き合いは一生続いてしまいます。

ひとつ言えるのは、治療をスムーズに行うためには、早期に検査をして、どちらの高血圧なのか判断をしてもらうことです。そのためにも定期的な検診を受けておくことが必要です。ちなみに、二次性高血圧の患者は全体の1割程度ですから、やはり多くの患者は完治することは難しいといえます。それで危険なのは、患者が自分は完治したということを判断してしまうことです。確かに降圧治療をしていくことで、健康であったときと同じ状態にすることは出来ます。だからといって、塩分が濃いものを食べたり、運動を止めたりしてしまうと逆戻りするだけです。痛みなどの自覚症状がないままに進行するがゆえに、最終的に命を落とす可能性がある病気ですから、勝手な判断で治療を止めてしまうことは非常に危険です。決して放置することがないように、医師に相談をして健康的な生活習慣を維持していくことで、完治しているのと同じく、生涯再発することを防ぐことが出来るのです。

高血圧治療の後も油断するとすぐに再発します

高血圧は治療を行っても、すぐに再発してしまうことは理解しておかなければいけません。というのも、病気ではなく生活習慣によって引き起こされるものであれば、手術や投薬で根本の原因を取り除くことは出来ず、治療では症状を抑えて改善しただけだからです。高血圧にならないためにも、まず心がけるべきことは生活を管理することで、特に気をつけなければいけないのは塩分を控えることです。日本人が日常的に料理に使う醤油や味噌には多量の塩分が含まれているので、普通の食事では塩分摂取量が多いのです。

普通の食事をしていた時、1日あたり10グラムから12グラムくらいの塩分を摂取しているのですが、高血圧を治療した患者の場合には、1日あたり6g未満に抑えなければいけません。それからカロリー制限も気をつけなければいけません。糖分や脂質を取りすぎて肥満になってしまうと、標準の体型の人より数倍も高血圧になる可能性が高くなってしまいます。食事の量と栄養バランスを見直して、減量していかなければいけません。そして、生活習慣を見直したとしても、それで出来ることには限界があります。やはり降圧剤を使った治療は、ある程度継続していく必要があります。しかしながら、一生飲み続けなければいけないのかというと、健康的な体に戻ることが出来たならば、降圧治療を終了することは可能です。いつ薬をやめるべきか医師の判断に従えば、あとは普通の生活を送る事ができます。