日本人の平均睡眠時間というのは、世界から見ても短い方になるというデータがあります。全体的に日本人は睡眠が足りないとも言われているのですが、その中でも仕事が忙しかったり夜更かしをしてしまうなどといった理由で、さらに睡眠時間が短くて慢性的に睡眠不足になっているという人もいます。睡眠不足の状態が続いていると、集中力が低下してしまったり疲れがうまくとれないことから慢性的に身体がだるいなどの疲れの症状を感じてしまうことがあります。また睡眠時間が短いと、身体が十分にリラックスすることができないので高血圧になってしまう恐れもあるのです。高血圧はただ血圧が高いだけでなく、脳梗塞や狭心症などの怖い病気にもつながってしまうことがあるので注意が必要になります。

ではなぜ睡眠不足によって血圧が上昇してしまうのかというと、自律神経のバランスが崩れてしまうことにあります。人は起きている時は交感神経が活発に働いて身体を元気に動かすことができます。これが睡眠時間になると身体をリラックスさせて休ませるために副交感神経の働きが重要になってくるわけです。しかし睡眠不足の状態ですと交感神経が働いて血圧を下げる暇がなく、そのまま血圧が高い状態が維持されてしまい、起きた時にはさらに血圧が高くなってしまう状態になってしまうのです。よい睡眠をとることはとても大切で、例えば睡眠時間だけは確保していても途中で何度も目が覚めてしまったりすると、脳が活性化してしまうのでやはり副交感神経よりも交感神経が活発に働くようになってしまいます。寝ているつもりでも脳や身体が覚醒していると、身体がリラックスして血液の流れや呼吸が緩やかになり血圧が下がるという効果を阻害してしまいます。こういった睡眠不足の生活が長く続いてしまうと、バランスのよい食事をしていたり適度な運動をしていたとしてもいつの間にか高血圧になってしまっている可能性があるのです。ですからよい睡眠をとるためには、寝る前にカフェインが含まれているコーヒーや紅茶を飲まないようにしたり、パソコンやスマートフォンの画面を見ないようにするなどの工夫が大切になります。

また睡眠不足になってしまう原因として睡眠時無呼吸症候群の可能性もあります。自分ではなかなかわかりづらいのですが、もしも睡眠時間はしっかりと確保しているのに疲れがとれないといったことが続いているのであれば睡眠時無呼吸症候群の恐れもあるので確認してみましょう。

睡眠時無呼吸症候群が高血圧の原因になる理由

高血圧になってしまう原因の一つが睡眠不足です。睡眠時間が短い状態だと、身体がリラックスすることがうまくできないので、本来寝ている間に下がるはずの血圧が高い状態のまま維持されてしまい、起きた時にはそこからさらに血圧が上昇してしまうので、常に高い状態が普通になっていってしまうからです。睡眠不足になる原因は仕事が忙しいなど人それぞれあると思いますが、寝ているはずなのに睡眠不足になっている人は睡眠時無呼吸症候群が疑われます。睡眠時無呼吸症候群というのは、何らかの理由で寝ている時に呼吸が止まってしまう状態が発生してしまう症状のことを言います。寝ている時に呼吸が止まってしまうと、酸素不足で苦しくなった脳が呼吸をするために覚醒して呼吸を再開します。これを寝ている間に何度も繰り返すことになります。

本人は寝ているつもりでも、呼吸が止まってしまうたびに脳が覚醒し、交感神経が優位になってしまうので、寝ているのに身体は起きている状態が続いてしまうのです。そうなると覚醒するたびに血圧は高くなりますし、さがる間もなく再び覚醒ということを繰り返すので、血圧が高くなってしまうのです。高血圧を改善するためにも睡眠時無呼吸症候群の症状を改善することが大切になります。