喫煙が高血圧を長期化させている原因となることは、かなり可能性として高いと考えられます。喫煙によってニコチンを摂取すると血管が収縮してしまい、これが血圧を高くする要因となるからです。喫煙による血管への作用はかなりありますから、高血圧となる可能性はかなり高いものがあります。また、ニコチンは一酸化炭素と血液中のヘモグロビンを結びつける役割も果たします。これによって本来酸素を運ぶはずのヘモグロビンが一酸化炭素と結びつくことになってしまい、酸素不足となることになります。喫煙者はタバコを吸うことによって気分が高揚したりするのは、こうした具体的な体内の変化があるからです。気持ちいいと感じたり落ち着いたりするようなことになるのは、体内の組織も麻痺しているところがあるからでしょう。普通ならば苦痛に感じるようなことも神経が麻痺していることで、苦痛と感じないのです。これが落ち着くというような勘違いとなるのですが、実は体内的にはかなり良くないことが起きているというサインなのです。血管は収縮して柔軟性を失い血液が流れにくくなって高血圧の要因となりますし、血液中のヘモグロビンはどんどんと一酸化炭素を使って酸素を運ばなくなり、その結果体の全身の細胞が酸欠状態となる非常事態を引き起こしていくことになっていきます。

人の体は正直ですから、細胞に酸素を送るべく血圧を上げてなんとか酸素を送ろうとします。すると体に大きな負荷がかかるようになってしまいます。何しろこの血圧が上がるということは心臓にも負担をかけることになりますが、血管にも負担がかかることになります。その血管はニコチンによって柔軟性を失っているわけですから、弱くなっているのです。弱くなった血管に大きな負荷がかけられるとなれば、血管が破れたりするようなことにも繋がっていくことになります。たばこがどれぐらいに体に負担をかけているのかというのは、喫煙した瞬間にその効果を実感することができるぐらいに負担がかかっているということです。これは驚くべきことで、薬などでもその効果を実感するまでには数十分から一時間ぐらいはかかったりします。ですが、タバコの場合は吸った瞬間から、こころが落ち着くような感じがしたりして、その効果のほどを実感することが出来るわけですから、体にどれだけの負担をかけているのかということが想像できないぐらいの負担となっているわけです。

タバコを1箱吸うだけで高血圧状態は数時間続く

タバコの効果は持続力という点でも驚くべきものがあります。一説にはタバコを1箱吸うだけで高血圧状態は数時間続くとも言われています。その時間分が体に大きな負担がかかるということです。1箱でこれだけの時間に血管にダメージを与え続けると考えると、血管がもたなくなるのは容易に想像がつくでしょう。中には毎日1箱ではすまない人もいますし、これが毎日続くというだけでも恐ろしいことです。1時間という時間はハーフマラソンを走っているような時間です。しかも、体の限界を超えた負荷をかけた状態にして、毎日これをすれば、どんな健康な人も体に異常をきたすのがわかるでしょう。

問題なのは体の異常が目に見えないということです。ほとんどの人が目に見えて異常が体に出てくれば、喫煙を控えるようにするのでしょうが、この異常が目に見えないので、なかなかやめられないことになります。特にタバコを吸うことで落ち着くなどのメリットを感じている人にとっては体に異常が起きていることを実感できていないという問題があります。タバコの危険なところは、体がそれを欲するところです。つまり依存症となる可能性が高いというところにあります。これだけ体に大きな負荷をかけていながら、それを体が欲していると感じてしまうところにこの問題の難しさがあります。